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Date : 2009
ジェネラルグラフィック(平面), 環境/空間
「学校百人一首」展と題し、 2009年12月22日〜27日まで 京都・三条御幸町の「同時代ギャラリー」にて 展覧会を開催しました。 これは、「学校百人一首」の取り組みについて 対外的な評価を得るための展覧会として、 実施したものです。 京都市立元町小学校5.6年生の「さかさま描き」による 尾形光琳「光琳かるた」の模写や 「和歌の視写」のアートワークを元にした、 200枚のポスタ―を展示。 3回開催したワークショップの映像や、 実際に制作したオリジナルかるたも展示致しました。 動員数は約600名。 百人一首は、学校でこそいきいきと生き続ける —いまこそ「学校百人一首」の時代だ— 「学校百人一首」 それは、日常的に学校で百人一首をするということです。 この取組みは、日本全国の小・中学校で既になされおり、「学級づくり」にも一役買い、実際に成果をあげてきました。この取組みについてさらに広く関心をもっていただくために、百人一首が編纂されたといわれている京都にて、「学校百人一首」の展覧会を企画し開催します。 将来の社会を担う子ども達に、楽しい学校生活をすごしてもらうための「学級づくり」に百人一首が有効なメディアであり手段である事を改めて訴えます。 今回、「光琳かるた」を題材に、京都市元町小学校の5年生・6年生の児童に、実際に書画をかいてもらい、それを彩色し、レイアウト調整などのデザインを施しかるたに仕上げました。光琳の素晴らしさを子ども達に感じてもらいながら、右脳的思考で模写をする「さかさま描き」や、5年生・6年生のチーム対抗で競い合った、「リレー書道」をとりいれ、作る楽しさや人との関わり方を自然に身につけていけるように配慮しました。 光琳と子ども達、そしてデザイナー松村由紀の時代を超えた共同制作です。 協力:京都市立元町小学校 かるた制作:大石天狗堂 展示協力:京都工芸繊維大学 中野デザイン研究室・ 元町小学校PTAほか 映像編集:松本岳 画像着色協力:同志社女子大学情報メディア学科1回生 大型かるたポスタ―の制作コンセプト 「光琳かるた」に想いをよせて― 光琳は、読み札の文字組や取り札のレイアウトについても、時には左から組んでみたり、上下に組んだりと、空間の捉え方が宇宙のように広く、自由な彼の感性によるものだといえるでしょう。ポスタ―のレイアウトについては、この光琳の自由な感性を忠実に模写するべく、小学生の書画をこれに当てはめ、文字については一字一字、大きさや字間、行間を調整しました。また人物画の着色も、光琳かるたの色彩を基にし、日本の伝統色を基調としています。取り札のポスタ―につきましては、小学生の担当和歌の四首のうち、一首、こちらで選択し、二十六首分光琳かるたの作画を模写し、日本の伝統色もあてはめて表現しました。 ワークショッップ ◎第1回ワークショップ リレー書道、1名につき4首の和歌の「視写」 ◎第2回ワークショップ 美術的評価の高い尾形光琳の「光琳かるた」を1名につき4首の和歌の作者の絵として「さかさま描き」の模写 ◎第3回ワークショップ オリジナルかるたによる「ちらしどり」のゲーム
CREDIT
design:Yuki Matsumura
art works:The students of Motomachi elementary school in Kyoto-city.
October 27, 2022 17:03:48