Client : フジクラ開発
Date : 2007
環境/空間
「普通の地図じゃつまらない。ルートマップで楽しく歩く。」 商業・業務の複合施設である深川ギャザリアの外構サインリニューアルでは、「地図が苦手。」という人も含め安心して楽しめるには、見たままのイメージ(印象)を理解し、感じたままに移動できることが重要と考え、サイン情報の徹底した視覚化に着目。歩く道すじそのものを大胆に「ルートマップ化」し、諸施設をすべてピクトグラムでアイコン化した。 来訪者にとって外構地図は、現実の空間と結びつけて理解するのにふさわしい情報なのだろうか。仮に建物の位置がわかっていたとしても、行きたいテナントを探し、そのテナントが入っている建物を探すという時間のかかる手順を必要とする。ピクトグラムの目的地とルート表現による方向誘導は、複雑な思考手順を要する地図表現を避けて、複合街区にふさわしい、楽しくわかりやすい情報伝達が実現すると考えている。 サイングラフィックのベースとなるサイン本体は、表示面が美しく見やすいシンプルな形態とし、多様な施設を内包できる「白」を基調に展開した。具体的には白またはガラス面に表示を簡潔に行い、夕刻から夜間にかけて柔らかな光で内照し、広い外構空間においてひとつのアクセントの役割も果たしている。 ルートサインに並列して設置されたピクトグラムのポールは、ギャザリアの多様な施設によるにぎわいを表し、一方では来訪者の記憶にフィードバックされる街区の顔、という意図を持つサインとして機能している。
CREDIT
Collaboration with
Produce : Toru Sato (AIM Creates)
Photograph : Atsushi Nakamichi & nacàsa & partners inc.
ArtDirection : Katsumi Fujita
Design : Ryo Matsuzaki (F.PLUS)
December 12, 2008 00:24:44