Client : 株式会社国書刊行会
Date : 2024
Url : https://www.kokusho.co.jp/np/index.html
ブック/エディトリアルデザイン
空前絶後の豪華翻訳陣による、マルセル・シュオッブの絢爛たる幻想短篇20数編。初の単行本化となる渡辺一夫訳の『架空の伝記』をはじめ、上田敏、堀口大學、日夏耿之介、日影丈吉、澁澤龍彥、種村季弘ほか12人の訳者。バルビエやジョルジュ・ド・フールのカラー装画ほか、挿絵も多数収録した豪華愛蔵版。デザインプランとして、全体の空気感(Atmosphere)は、フランスのモダンでエスプリの効いたタイポグラフィックで、優雅で、美しく風通しの良い洒落た書籍群からの引用(Éditions Gallimard や Éditions Jean-Jacques Pauvert など)。『夢の扉』のイメージから、「函」帯あり=扉を示唆。「函」帯なし=鍵穴(扉を開ける)を示唆。「現実と幻想」「この世とあの世」「生と死」を行き来する扉(ゲート)として。仏教や禅の「空」「円空」「輪廻転生(Lean Carnation)」の思想もからめて。「青」は乙女座(マルセル・シュオッブ)の色であり、「サファイア」「ラピスラズリ」など、これ以上分解できない純潔や純粋の象徴であり聖なる少年色。「死の色」であり、「幽霊の色」でもある。全体の構成色は、「青」「白」「銀」でまとめ「泉 鏡花 外科室」のような清廉、高潔、純潔を表現しました。『冒頭8頁』では、ゆったり贅沢に、優雅に、装画3枚を配置しつつ、タイトルである『夢の扉』をそこはかとなく想起させる、感じさせる、イメージさせる、細ケイでセンシティブに『円』を使用。あくまで軽やかに『円』=ゲート(扉)をくぐっていくような構造に。『円』の色には、マルセル・シュオッブのコンセプトカラー『青』を使用。
CREDIT
© Kokushokankokai Inc.
June 03, 2024 13:59:14