Client : 株式会社国書刊行会
Date : 2023
Url : https://www.kokusho.co.jp/np/index.html
Book/Editorial Design
影盗み、迷路、自動人形、魔術師、ゴオレム、結晶体、石蚤、月……乱反射する鏡の王国の壮大な崩壊。40年間著者により封印されていた伝説の傑作長編幻想小説の復刊デザインプランの柱として、「鎮魂歌」「墓石(モノリス)=墓碑銘(エピタフ)」「葬儀=喪服」「月光文学」「鏡=鏡像」をキーワードに、コンセプトカラーを「黒(死=無限)」+「銀(月光)」に設定。タイポグラフィックで、ストイックなモダンデザインを基本にして再構築しました。タイポグラフィポイントイニシャルは「M」。「『M』ASK=仮面 」+「『M』IRROR=鏡 」を基本に、牡羊座である山尾悠子さんへの隠しオマージュ(隠し味)として「守護星<火星>=ローマ神話マールス(ラテン語:Mārs/英語:Mars)の「『M』ARS=ローマ神話 マルス 」、火の星座<火星>=火のエレメントを司る大天使ミカエル(英語:Michael)「『M』ICHAEL=大天使 ミカエル 」を潜ませました。 読者の皆様が、イニシャル『M』に対してアラベスクのように色々と重層的な妄想(幻想)を抱いて頂いて楽しんでもらう仕掛けです。浅くても、深くても、全てが正解、全てが不正解、というある種のインテリジェンスワーク(知的遊戯)。16世紀〜17世紀にかけて欧州での静物画では 寓意(アレゴリー)と寓意画(ヴァニタス)が流行していましたが、そのコンセプトに近いことをデザインやアートで実験的におこなっています。アートディレクション/タイポディレクション/ブックデザイン:久留一郎デザイン室
CREDIT
© Kokushokankokai Inc.
October 30, 2023 22:16:45